経営とは、経(織物のたていとのこと。「経緯(けいい・いきさつ)」の緯はよこいとのこと。地球上の位置を示す経度・緯度はたての位置、よこの位置という意味だ)、その「経」を営む(しごとをする)、つまり、経営とは、経糸を営む(たていとを切らさずに、途切れさせずに、つむぎながらつないでいく)ことだ。

経糸を営むとは、時間をつないでいくこと。この世の時間とは「いのち」のこと。つまり「いのち」をつないでいくことを経営というのだ。私が、「商売とは、人々に喜びを与え、悲しみを解消してさしあげることだ」という理由は、「いのち」をつないでいくことが宇宙の法則であり、商売であり、経営だと思うからだ。

この世に生きる人は、そして商売に携わる人は、経営に携わる人はすべて、「いのち」をつないでいく責任を持つのだ。